授乳。自分で飲んだり食べたりできない赤ちゃんを生かすためのライフライン。ジュニアが生まれてから毎日、約3時間おきにやってくる授乳の時間がすごくしんどい時期がありました。
「授乳は格闘だ・・」
毎日そんな風に思ってました。
ジュニアは誕生後、完ミからスタートし、混合→生後3ヶ月を過ぎたところで完母になりました。
いつか書きたいなと思いつつ、長くなるし個人的な話だし、誰が興味あんねんと思っていたらこの度質問をいただいたので、当時の育児日記を読み返しながら書き起こすことにしました。

質問くださった方、ありがとうございます!(遅くなってごめんなさい)
いつもネントレやジーナ式に関する相談をいただいた時は、できる限り何かヒントが見つかりますように・・と願いながらブログを書いていますが、今回に至っては何も得るものがないかもしれません。先に謝っておきます!(どんなブログw)
授乳ってお母さん側も赤ちゃん側も本当に個人差が大きいので、こうすればいいとかいうアドバイスは全然できないし、こういう風に乗り越えた人もいる、くらいの気持ちでお読みください。
目次
episode1:誕生後、直母が全くできず母乳も少ない
ジュニアは約2500gと小さめで生まれたこともあり、入院中に代わる代わる様子を見にきてくれた看護師さん達からも「吸う力が弱い」「口が小さいから乳首を十分咥えることができてない」と言われてました。
それに加え、乳頭が扁平気味だったため余計に咥えづらかったようです。
母乳推奨の病院だったので、横抱き授乳以外にもフットボール抱きや縦抱きなどいろんな授乳姿勢を教えてもらいましたが効果なし。
スケールで授乳量を量ってみるもまさかのゼロということが何回も続き、最初はスパルタだった看護師さんたちにも、退院直前には「母乳頑張りすぎないでいいからね、ミルクでいいよ・・・(汗)」と口々に言われるように。
母乳については、とりあえず初乳を飲ませるべく搾乳を開始。
このころは30分(左右15分ずつ)を手で搾乳し、10〜20mlがやっとでした。
飲む力が弱いせいで哺乳瓶からミルクを飲むのもものすごく時間がかかり、1時間〜1時間半の授乳後に搾乳30分、哺乳瓶を洗ったり自分のトイレに行ったり・・・としていると、あっという間に次の授乳時間。30分寝れたらいい方だった記憶があります。
退院後どうしていけば・・・!?と思っていたところに看護師さんがきてくれて、今後の方針を相談。
- ミルクの前に直母の練習をする(とりあえず母乳はしばらく飲めてないものと考え、ミルクは減らさず規定量あげる)
- 直母の練習時に、乳頭保護器(ニップルシールド)を使う
- 手での搾乳で楽々20mlを搾れるようになったら、搾乳機を使ってもOK
こんな感じでした。
乳首が扁平気味なので乳頭保護器は使っても良いけど、ずっと使うものではなくいずれ外していきましょうって強めに言われたな。。
搾乳機は、手での搾乳がしんどくなってきて私が興味があったので聞きました。(産院にあった病院用サイズのメデラの搾乳機を借りてみたりもしました)
ミルクの規定量については過去記事にまとめてます

episode2:退院後、ニップルシールドのお世話になる。母乳量増加
さあ、退院しました。
相変わらず直母は全く吸い付くことができない。
病院で退院前に紹介された乳頭保護器(ニップルシールド)を購入。
とりあえず口に含んで咥えて、んくんく・・と飲めてるような気がしてきたのが退院後一週間したくらい。
でも外した後のシールドの内側を見ると、ほとんど母乳がついてなくて飲む真似をしてるだけだったと判明・・・。
シールドの消毒とかが段々面倒になり、かといって外すと全く吸えないので、疲れた時は直母の練習はパスしてミルクを飲ませてました。
そこで、とりあえず先に母乳量を増やしてみよう!と思い立ち、搾乳機を購入。産院で借りた時の感触が良かったので、こちらもメデラにしました。
本当授乳関係のアイテムはメデラにお世話になりまくったな・・。
結果、買って良かったです。本当に。搾乳がとっても楽になった。
手搾りでの搾乳で20分で20mlとれるようになってきてたところに使い始め、一番出が良いとされる午前中〜昼頃を中心に搾乳。30分で70mlとることができました。
そこからはこまめに搾乳することで製造量を増やし、母乳量は少しずつ増加していきました。2週間くらいで20分で135mlとかとれるようになってたみたいです。
母乳は一度空に近い状態にする方が製造量が上がるそう。”最初は赤ちゃんにとにかく吸わせる”というのはこういう理由からなんですね。
メデラの搾乳機は心地よいリズム感で搾乳してくれるのと、強弱が自分で調節できること・また搾乳前のマッサージモードがあるので痛くなりにくかったです。
ただ気をつけないといけないのが、搾乳口のサイズ。
最初にデフォルトでついてくるのはMサイズなのですが、私には大きすぎたのでSサイズを買い足しました。大きすぎたり小さすぎたりしてサイズが合わないと、うまく搾乳できなかったり乳首を傷つけてしまうことがあるそうなので要注意です。
ちなみに産院で聞いたのが、搾乳機を使って搾乳することで扁平や陥没気味の乳首でも赤ちゃんが吸いやすいようある程度形を変えていける効果もあるようです!
搾乳することの他に、母乳を増やすためにやってみたこと
- 水分をよく摂る
- 白湯を飲む
- 靴下やレッグウォーマーをはいて足を冷やさない
- 根菜を食べる(主にごぼうを食べてた)
- 肩まわしのストレッチをして血流をよくする
- 合間にとにかく寝る(眠れなくても横になる)
特に水分は、今でもあんまり意識して飲まなかった日は出が悪いみたいです。
産後は時短できるものを優先して食べるせいもあって栄養が偏りがちなので、退院後すぐからピジョンのサプリも続けています。
タブレットタイプで水なしでも飲めるので、飲み忘れず続けられてます。味はちょっとすっぱめのラムネ。笑
episode3:やっと直母できるようになった!混合スタート
母乳量が増えてきだした頃、ニップルシールドの内側に母乳がにじむようになりました。ほんの少しずつでもジュニアの吸う力が強くなってきてたのと、出をよくすることで吸いやすくなってたのかも。
そうこうしているうちに、ある日シールドを外して授乳してみると突然の直母成功!生後1ヶ月くらい経つ頃だったと思います。
その後は直母からスタートし、吸えなさそうであればシールドを使って練習してからのミルク。相変わらず授乳に時間はかかりまくってました。
次第に直母できる回数が増え、そこから1週間ちょっとでシールドは完全に外れました。シールド卒業とても嬉しかった\(^o^)/
少しずつ母乳も飲み始められてるということで、ここから母乳とミルクの混合栄養がスタートしました。
なんせどのくらい飲めてるかが全くわからないので、ミルクを足す量にはかなり苦労しました。足りなくてなかなか寝てくれなかったり、足しすぎて吐かれたり。。
私自身完ミで育ってめちゃくちゃ元気&丈夫ということもあり、特に授乳方法についてはこだわりはなく、母乳については「出てるうちはあげとくか〜」くらいの考え方です(今現在も)。
途中から母乳量も増えてきたし、ただでさえ頭を抱えてる授乳問題にミルクの量まで悩むのが辛くなり、最終的にはスケールを導入しました。
episode4:突然の授乳拒否
スケールを導入したことでどのくらい飲めてるかが可視化され、生後2ヶ月すぎた頃になると規定量(ミルク缶に書いてある1回量)を母乳とミルク半々で飲むようになっていました。
混合にも慣れ、順調かも〜と思っていた矢先に起こった、授乳拒否。
最初の拒否は直母のあとのミルクから。飲ませようとすると嫌がって泣く→次第に毎回ギャン泣きするようになりました。
その頃哺乳瓶はピジョンの産院用母乳実感を使っていました。(出産した病院で使っていて安心感があった)
乳首が合ってないのかな〜?と、その頃は最初の新生児用を使ってたんですが、流量大というものにサイズアップ。(レビューを読むと、本来なら3ヶ月くらいでサイズアップしてる人が多かったけど・・。)
変えて3〜4日は飲んでくれるようになるんですが、しばらくするとまたギャン泣きするように。ここから哺乳瓶の乳首を買い漁ることになるとは思いもよらなかった・・・。
私が手を出した哺乳瓶の乳首たち
- ピジョンの産院用哺乳瓶100ml、240ml(一般新生児用・流量大)
- ピジョンの母乳実感(SS・S・M)
- メデラのカーミン
でも、全滅でした。
どれも最初は飲むものの3〜4日すると同じように拒否するようになり、ついには母乳を拒否する日もでてきました。
それまでは機嫌よく過ごしているのに、授乳しようと横抱きにすると男梅みたいに真っ赤になって怒って泣く。しかも飲んでくれないから胸が張って固くなり、乳腺炎が怖いから搾乳をこまめにしないといけない・・。
もう授乳が嫌いになりそうでした。(正直、ちょっとなってた・・)

そんななか、授乳についてTwitterで荒ぶっていたら一人のママ友が「乳頭混乱じゃない?」と指摘してくださり調べてみたところどんぴしゃり!!
その頃おしゃぶりも多用していたし、ミルクを拒否する日もあれば母乳を拒否する日もあるなどムラがある所をみると、乳頭混乱で授乳拒否が起こっている説が濃厚に・・・
早速いろいろ対策を調べて、その日のうちにAmazonで桶谷式の乳首をポチりました。
桶谷式といえば母乳相談室で有名ですよね。
これは母乳育児をめざすお母さんのために作られた、吸う力を鍛えることができる哺乳瓶の乳首だそうで。乳頭混乱を起こしにくい乳首としても名高いそうです。
ピジョンのプラスチック製の母乳実感にそのまま使うことができたので、迷いなく入手しました。
使用してみたところ・・・
飲んだーーーー!!!
飲んだーーーー!!!
ジュニアが!飲んだー!!!!!(クララが立った的な)
今まで試しまくってきた哺乳瓶の乳首とは明らかに違う吸い付き。ぐぐっと咥えられてる感じでした。
思い返せば今までのは全部丸い形で、口の中でツルツル滑ってる時が多かったかも。桶谷式のは平らに潰れているような少し面白い形なので、咥えやすかったみたいです。
ただ、さすが鍛えるための乳首。SSサイズのみの作りで、シリコンも固めなので飲む時間は前よりもかかるようになったかも・・。(2ヶ月後半で、40分かけて80mlとか泣。もうすぐ生後4か月の現在で、160mlを20分くらいで飲めるように。)
時間はかかるのでしんどかったですが、拒否されてほんの少ししか飲めないとすぐにお腹が空いて泣き出す→ちょっと飲んでまた拒否といういわゆるちょこちょこ飲みになって悪循環だったので、時間をかければ飲んでくれるのが分かるようになっただけでも全然違いました。
ちなみに桶谷式の乳首を使い出しても授乳前に泣くことはありました(今でもたまにある)。もう癖になってるのかもしれません。
その時に色々やってみたことと効果はこんな感じ
- 授乳枕を優しく揺らしながら落ち着かせて飲ます:○
- バランスボールに乗って揺れながら授乳:○
- 立ちながら授乳:×
- いろんな授乳姿勢を試す:×(結局横抱きがいいらしい)
- 私以外の人からあげてもらう:×
- とりあえず泣くだけ泣かす:△(うとうとしだしたら飲む)
- 昼寝から起きて目一杯遊んでから授乳:○
- ちょっと飲ませて遊ぶ→また飲ます:○
- ミルク以外で様子を見る:×(湯冷しもお茶もダメ)
- ミルクを変えてみる:×(反応は変わらず)
今は拒否よりも遊び飲みすることがありますが、授乳前にしっかり遊んでお腹を空かせてもらうのと、授乳枕を揺らして落ち着かせる作戦でほぼ落ち着いてくれるのでピークの時よりは全然楽になりました。
episode5:日中のミルクが減ってきた
3ヶ月を目前にしたところでグンと飲む力が強くなってきて、日中にミルクを足す必要がなくなってきました。
飲みムラはどうしてもある子のようなのですが、飲む時間と飲まない時間のリズムが私も掴めるようになってきました。
「この時間は最低これ以上飲めてれば次の授乳までもつし体重もそこそこ増える」という目安がなんとなくわかるだけでも楽。
ちなみにバランスはこんな感じ
日中の授乳量のバランス(生後3ヶ月)
- 7時:100~140ml
- 11時前後:180~200ml
- 14時半:60~100ml
- 17時:40~50ml(14時半に多めに飲んだ時は飲まない)
- 18時:200ml
- 22時半:120~180ml
これを下回れば寝なかったり機嫌が悪くなったりするので、多少イヤイヤされても頑張って飲んでもらうようにしてます。
授乳に関して何かトライする(ミルクをカットするとか)時は、必ず日中にしていました。夜中にイレギュラーなことが起きるほうがしんどいので・・。
episode6:完母になったその後
現在は夜最後の授乳(22時半)のみ、眠いまま飲むのでどうしても直母ではうまくいかず、哺乳瓶にしています。
そのおかげか、日中たまにミルクに置き換える時も全力拒否はしなくなりました。
「ほぼ完母」で落ち着いてる感じです。
成長期が来ると一時的に母乳が足りなくなりミルクを足しますが、少しずつ量が増えて追いついてくるようになりました。
夜間授乳してないにもかかわらず胸が張らなくなったけど、ちゃんと出ているみたいです。それでもやっぱり夕方〜夜にかけてが一番出が悪い。疲れるもんね。
今後もゆるく続けつつ、量が追いつかなくなったり何か支障があればミルクに移行しようと思ってます。そのためにも、1日1回は哺乳瓶を続けたいな。
授乳苦戦記まとめ
新生児期を乗り越えてやっと飲めるようになった矢先に授乳拒否が起こったり、授乳に関しては何かと苦戦してきた記憶でいっぱい。
正直、いまでもあんまり良い思い出がない。笑

↑こんな穏やかな授乳、してみたかったなぁ〜(遠い目)
おそらく今後は「離乳食食べないの巻」が続編で出るかと思いますので、乞うご期待!(白目)
めちゃくちゃ長くなってしまいましたが、こんな風に授乳拒否を乗り越えた人もいるよ、というお話でした!